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高卒と大卒の違いって何?肩書きや生涯年収で判断すると後悔する真実

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高卒と大卒の違いを説明できますか?言葉の違いは簡単ですが、深く見ていくといくつもの違いがあります。ただ、現代の世の中で言えるのは「単純に肩書きと生涯年収で、どちらが良いとは判断できない」ということ。

この記事は、

・進路で迷っている学生

・子どもの進路を考えている親

・学歴の違いに疑問がある社会人

が、知っておくべき真実を書いています。

社会人目線で見る高卒と大卒の差

高卒は18歳、大卒は22歳(普通にいけば)です。年齢では4歳違いますが、それ以上に違いが出てくるのが、社会に出たとき。どのような差があるのか、またその差はどのくらい決定的なものなのでしょうか?

就職の選択肢が違う

一般的に高卒と大卒では、就職先が変わってきます。

高卒は、専門的・高度な仕事に就くのは難易度が高いし、そもそも求人が少ない。高卒が就きやすいものは、つぎのような職業が挙げれらます。

高卒が就きやすい職業

工事・建設系、ライン工、事務職、営業、販売・接客、運送業

大卒になると、そのスキルによって難易度の高い仕事に就ける可能性が出てきます。つぎのような職業が挙げられます。

大卒で就職の可能性が上がる職業

設計・開発職、研究職、ITエンジニア、教員、公務員

ただしあくまで一般的な話です。

高卒で一流起業の役員になる人もいますし、大卒で営業マンで汗を流す人もいます。

高卒と大卒は初めの選択肢の幅が違うというだけで、ハイキャリア(良い経歴)を築けるかどうかは別問題です。

初任給が違うが、生涯年収で比べる意味はない

高卒と大卒では、初任給が違います。

高卒と大卒の初任給統計

高卒  157,900円

大卒  199,600円

引用:厚生労働省  平成24年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給

残念ながら全く同じ仕事でも、22歳のときの年収は大卒の方が高い傾向。

私は高卒で開発職に就きましたが、22歳のときに入社した大卒新人にいきなり収入を抜かれ、悔しい思いをしました。

しかし、高卒と大卒を生涯年収で比べるのはもはや古いです。意味がないのでやめましょう。

全く同じ仕事をしていれば、目安30歳くらいで高卒と大卒の給料は並びます。

そして今後、学歴だけで収入が決まったり、年功序列のシステムは、遅かれ早かれ淘汰されていきます。それに、1つの企業に定年まで居る、ということの方が珍しくなります。

1つの企業で定年を迎えた大卒より、どんどんステップアップした高卒の方が生涯年収が上、なんてことはザラにあります。

見かけの初任給や年収で比較するのは、役に立たないと頭に入れておきましょう。

履歴書に書く最終学歴の違い

ここで影響が出てくるのは、主に転職しようとしたとき。

あなたが会社でいくら実績を残しても、履歴書に書ける学歴は変わりません。

転職の求人情報には、大手企業ほど「最終学歴:大学卒」となっている場合が多いです。

しかし、それは絶対ではないのです。

事実、私は募集条件が「大学卒以上」の企業に転職をしました。私は高卒なのに、です。もちろん履歴書の最終学歴は「高校卒」と書きました。

つまり大切なのは学歴よりも「社歴」と「スキル」。

大卒だからと言って甘んじてはいけないし、高卒だからといって諦めてはいけないのです。

 

高卒と大卒で特徴の違いはあるのか?

知人の話やネット情報を見ていると「高卒はバカばかり」とか「大卒なのに使えない」というのをよく目にします。

結論から言うと、高卒と大卒の違いよりも「人格」の差が大きいです。学歴は1つの結果でしかありません。

ただし、高卒と大卒の特徴には、傾向はあると感じました。

私が最初に入社した大手企業では、同期がおよそ350人。うち50人が高卒。

10年もの間その人たちを見てきて、少なからず傾向を感じたのです。参考程度に見てください。

高卒の傾向

・安定を望む

・若いうちに結婚する

・知識量は比較的少ない

・教養は比較的ない

 

大卒の傾向

・プライドが高い

・比較的結婚が遅め

・知識量が比較的多い

・教養は比較的ある

 

4年間仕事をやってきた人間と、4年間大学で勉強してきた人間とは、傾向に違いが出て当たり前。

ただしこれはあくまで私が感じた傾向。うまく人とコミュニケーションを取って成り上がる高卒もいれば、ガチガチのプライドを捨てきれず孤立する大卒もいました。

10年経った頃、高卒と大卒の差はほとんど感じなくなりました。実際高卒の私も、大卒の後輩に指導するまでになったのです。

最後は、学歴よりもその人の「人格」で決まってくるのです。

学歴よりも、自分の位置を知り活かせる人が強い

学歴は、考え方によると大切なものです。選択肢の幅を広げてくれるからです。

しかしもっと大切なのは「自分の今いる位置を把握して、環境を活かし前に進むこと」です。

「環境を活かす力」と私は呼びます。

 

例えば大卒でも、4年間ろくに勉強もせず、誰でもできる仕事に就いたとします。その人は、“大卒”という環境を活かしたと言えますか?

全く無駄です。

例えば高卒でも、4年間仕事に没頭し、お金と知識を蓄え、コンサルタント会社を企業したとします。その人は自分の置かれた環境を最大限に活かし、ステップアップできたのです。

学歴よりも環境を活かした人間の方が、優れていると思いませんか?

 

もちろん、大学院まで進み研究を重ね、IPS細胞のようなものを発見できれば、それは最高の結果です。

学歴よりもずっと大切なのは、自分の位置(能力や環境)を把握し、最大限活かしてやりたい道を発見し、進むことです。

ただし「学びから得られる気づき」という差もある

高卒と大卒、同じ会社に就職するとします。

高卒だと18歳から働き、仕事によっては専門知識もないまま覚えていきます。学びとしては、仕事の中からの学びが中心となってしまいます。

大卒だと、4年間は大学で知識を深められます。ある分野の専門知識から、一般的だが高度な知識まで。

そして、人によってはアルバイト、研究、サークルで高校時代にはできなかった経験ができます。

この4年間の知識と経験によって、見える世界が違ってくるのです。

つまり、高卒の知識と経験では気付けなかった世界に、大卒なら気づけるかもしれないということ。

少ない知識と経験から「転職なんかできっこないし、一生ここで働くしかない。」と思うのか、

豊富な知識と経験から「あのバイトとあの研究、こんなビジネスに繋げられるかも?」と発展するのか。

「気づく力」というのは、高卒よりも大卒の方が養われる環境にあるかもしれません。

やりたい専門が決まっているなら、進学すべき!

進学して一番良い結果が得られるのは、どんなことをやりたいか、専門が決まっている場合です。

看護師になりたいなら看護学校、医師になりたいなら医学部、プログラマーになりたいなら専門学校に進学するのも手。

当然専門性が高い職業ほど、資格や勉強が重要になります。

高卒からいきなり医師になるのはまずあり得ません。

そういう意味では、高卒と大卒(専門)の一番の差は、専門性でしょう。

また高卒で就職してしまったからといって、その道を諦めるのもよくありません。

年齢制限がある職業もありますが、就職してお金を貯め、それから学校へ入るというパターンもありますから。

私の元同僚で、開発職を退職して大学入学した人がいます。その人は全く違う畑に進み、建築家になりました。

いくつになっても「自分はこれがやりたい」と思ったら、行動に移すときです。

高校の進路を決める時点でおすすめする考え方

ここは、これから高校進学する人向けに書きます。

まず、やりたいことが明確な人は、それに向かって突き進んでください。

しかし、中学卒業時点で進路ややりたいことが明確になっていない人も多いと思います。

例えば

「何の仕事に就くかわからないけど、大学まで行って文学を学びたい」

という人は普通高校に進んでもいいと思います。

「何も考えられない。大学は行くとしてもなんとなく行く」

という人は、工業、商業など専門性のある高校に進むことをおすすめします。

高校卒業時、就職先の選択肢が広がるからです。

それから一般的に、工業、商業系の高校は偏差値が低いです(高い学校もありますが)。その中でトップの成績をとることは、進学校で中くらいになるよりも簡単。

工業、商業系でトップクラスの成績を収められれば、優良企業への面接に進みやすくなります。

実際私が歩んだルートが、工業高校から東証1部の大手自動車メーカーの開発職。別に私、成績もトップじゃなくクラスで4番くらいでしたけどね。

何となく進学するくらいなら、経験値を増やそう!

ここまでの話をまとめます。

高卒と大卒の大きな違いは「選択肢の幅」と「専門性」です。優秀な高卒もいれば、低能な大卒もいます。

大切なポイントは「自分の位置(能力や環境)を把握し、最大限活かしてやりたい道を発見し、進むこと」です。

若いうちから何でも諦めたり、決めつけたりせず、貪欲に経験値を増やすことが大切ですよ♪

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