ハッカーと聞くと、悪いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?でもホワイトハッカーという職業は、これから需要がどんどん増していく近未来の仕事。いえ、現代でもすでに必須と言える職業なのです。ホワイトハッカーとはどんな仕事なのか?資格は必要なのか、そして収入はどのくらいなのでしょうか?
ホワイトハッカーの仕事とは?
ホワイトハッカーとは、サイバー攻撃を仕掛けてくるブラックハッカーに対抗したり、システムのミスや抜け穴を事前に発見するエンジニアのことです。
ハッカーとはそもそも、コンピューターや電気回路の深い技術知識を持つ人を指します。
日本で一般的に悪いイメージを持たれるのは、企業や個人にサイバー攻撃を仕掛けてくるブラックハッカー。最近ではハッカーを区別するため、ブラックハッカーを「クラッカー」とも呼ぶことも。
ホワイトハッカーの仕事は、ブラックハッカーの手口を熟知して攻撃を防ぐ仕事から、企業ウェブサイトのバグを発見する仕事まで様々。
いずれにしてもインターネット技術、セキュリティ技術を駆使して、健全なwebサイトやシステムの運営に貢献する職業と言えます。
なぜブラックハッカーが生まれるのか?
ではなぜ、ホワイトハッカーのように善良なハッカーもいれば、ブラックハッカーのように悪行を働くハッカーが現れるのでしょうか?
お金になるものを盗むため
2018年、仮想通貨取引所のCoincheckがハッキングされ、大量の仮想通貨が盗まれました。
ネットを利用した仮想通貨やお金は、ブラックハッカーのターゲットになり得ます。実際、仮想通貨業者だけでなく銀行もそのターゲット。
また個人もその対象です。ウェブ上に登録したクレジットカード情報を知られてしまったら、不正利用されてしまいます。
ブラックハッカーはネットの粗を探し出し、お金を盗み出すのです。
組織を攻撃するため
政府機関や企業が攻撃されることも頻繁にあります。その目的は、ブラックハッカーが反政府感情を抱いていたり、愉快犯の可能性もあります。
ただ政府や組織自体がホワイトかどうか、わかりませんよね。そういう意味では、どちらが正義なのか、判断しずらいところもあります。
最近では、日立製作所やJR東日本のシステムがランサムウェアの「WannaCry(ワナクライ)」に感染しました。直接企業を狙ったのか、インターネット経由で感染してしまったかはわかりません。
しかしランサムウェアなどウイルスを作成したのはブラックハッカーと言えます。インターネットを利用する以上、誰が攻撃されてもおかしくないということです。
本当に「ブラック」なのかわからない組織もある
ハッカー集団といえば有名なのが「アノニマス」。彼らがものすごい技術を持った集団だということはなんとなくわかりますが、全容は明らかではありません。
彼らは政府機関に攻撃したりするのですが、主に「表現の自由を侵害した組織」に向けて攻撃するとか。
国の不正を暴いたという情報もあるため、彼らがホワイトなのかブラックなのか、本当のところはわかりません。
「霞ヶ関」と間違えて茨城県の「霞ヶ浦河川事務所」を攻撃してしまったことでも有名です。日本語ムズカシイ。
ホワイトハッカーになるには?
そんなブラックハッカーの攻撃やシステムの脆弱性から企業や組織を守るホワイトハッカー。どうやってなるのでしょうか?
IT企業に就職する
サイバー攻撃やセキュリティの知識を持った人を育成する企業も増えています。ホワイトハッカーになるために、そういった企業に就職することで学びながらお金をもらえるメリットがあります。
例えば日立ソリューションズ。日立ソリューションズは2017年に社内の技術者を対象とした、セキュリティのコンテストを開きました。
同じく日立とトレンドマイクロは、サイバーセキュリティの人材育成に関して協業することが決まっています。
IT関連企業への転職なら、IT専門「ワークポート」がオススメ。IT業界を熟知した担当者がサポートしてくれます。
IT・インターネット・ゲーム業界専門の転職コンシェルジュ【WORKPORT】
勉強し資格を取得する
IT技能の資格をとるために勉強することがホワイトハッカーへの1つの道です。
アメリカのEC-Council社が提供している「CEH資格(認定ホワイトハッカー)」は、最新の情報セキュリティ脅威に対抗する知識が得られる資格。
CEHの受講費用は5日間の日程で¥498,000と決して安くはないですが、厚生労働省の人材開発支援助成の対象となっています。詳しくはこちらのページをご確認ください。
また日立ソリューションズでは「情報処理安全確保支援士」の資格を保有する技術者を増やすと宣言しているため、情報処理安全確保支援士の勉強をするのが1つの手段。
情報処理安全確保支援士の合格率はおよそ15%程度。「独学で受かった」という人もいますので、勉強会や参考書で勉強するのがいいでしょう。
ネットビジョンシステムズ株式会社が提供する「ネットビジョンアカデミー」ではITの技術が学べます。しかも講座終了後に同社の紹介で就職・転職する条件で、講座・テキスト代が無料になるのです。
NTTやIIJなど大手と提携する企業なので、就職も安心。気になった方は下記から無料説明会へ参加してみてはいかがでしょうか?
英語能力や心理を読む能力も必要
ホワイトハッカーになるためには、コードを読む必要があります。英語の技術書や海外からのハッキングに対応するためにも、英語能力は欲しいところです。
またブラックハッカーの動きを読むため、心理学も知っておくといいとのこと。
相手も結局人間、心理戦に突入にすることも考えると様々な能力が必要ですね。
ホワイトハッカーの収入はすごい
ホワイトハッカーの収入は1000万円はくだらない、と言われています。
需要がものすごく高まっており、個人でもスキルがあれば2000万円以上も夢ではありません。
インターネットはもう既に我々の生活と切り離せなくなっています。そんなネットの脅威から人々や組織を守るヒーロー的な存在、注目が増すことは間違いありません。
パソコンとネット環境があれば仕事ができてしまうので、フリーで活躍しやすい職業といえます。
ホワイトハッカーは子どものなりたい職業トップになるかも!
ホワイトハッカーはこれからいなくてはならない存在となるでしょう。日経ビジネスが高校生を対象に調査した「なりたい新職業ランキング」では、ホワイトハッカーが11位にランクインしています。
またホワイトハッカーは何歳でも活躍できる職業。今から勉強してヒーローを目指すのもありですね!