近年急速に進化してきたAI。ほとんどの仕事がこれからAIに代替されてしまうとも言われ、不安になりませんか?今回、ライターの仕事と大手企業のコネを活かし、これからの将来も需要がなくならない仕事をまとめてみました。
そもそもAIとは何か
AIとはArtificial Intelligenceの略で、日本語では人工知能。
一言にAIと言っても色々な種類がありますが、簡単に言うと「人間と同じようなことができる、人工的な知能」です。
最近お店の案内役でよく見かけるソフトバンクのペッパー君もAIですね。
細かく言うと「ロボット」はプログラム通りにしか動かない機械です。
ペッパー君は「考える」ことができるので、AI搭載型のロボットと言えます。
AIがどのくらい進化してきたかというと、「AlphaGo」という囲碁のAIが、人間のプロ棋士相手に勝利してしまったほど。
まだ人間のように全てをゼロから考えられるほどではありませんが、確実に人間の知能に近づきつつあるのです。
AIが進化すると、どうして仕事がなくなる?
そんなAIが進化して活躍し出すと、様々な仕事がなくなっていきます。
まずAIは単純な仕事がものすごく速いです。人間と違い、何万パターンもの思考を一瞬で処理することができるためです。
それから人間は考えていると疲れますが、AIは基本的に疲れません。そうすると、単純な仕事からAIに替えられてしまいます。
AIの進化だけでなく、AIを搭載したロボットが活躍すると更に色々な仕事がAIに替わる可能性があります。
AIやロボットに替えられる仕事
データ入力、レジ係、会計士、販売員、銀行融資係、秘書、事務員、ライン工、自動車ドライバーなど
ただし「AIによって仕事を奪われる」という考えは、半分正解で半分間違っています。
AIによって「人間の仕事が楽になる」と考える方がメリットが大きいのです。
これからの将来なくならない仕事はある?
これからの将来、AIが進化してくると人間が行う仕事の種類や質が間違いなく変わってきます。
そんな将来なくならない仕事とはなんでしょうか?
人間がやるから面白い仕事
人間がやらないと面白みがない仕事はなくならないでしょう。
例えばスポーツ。サッカーや野球をAIがやって楽しいでしょうか?割り切って「AIリーグ」なんてのがあるのはいいかもしれませんが、人間がプレイすることはなくなりません。
人間がやることで起こるドラマ、ミス、アクシデントこそ、スポーツの醍醐味ですよね。
また、ミュージシャンやアイドルもなくならないでしょう。2次元アイドルなどは現在でもいますが、それとは別に生身のアイドルも間違いなく残ります。
創造力を活かす仕事
人間がAIより圧倒的に優れているのは「創造力」。
これからの未来100%、AIに越されることはない、とはいいきれませんが、創造力は唯一無二の個性でもあります。
例えば、小室哲哉、つんく♂、中田ヤスタカがそれぞれ作った音楽と、AIが作った音楽はそれぞれ優れていたとしても全くの別物。
創造力を活かす仕事こそ、これからの将来需要が尽きない仕事と考えられます。
アーティスト、漫画家、作家などは創造力を活かす主な例ですね。
ただ少し怖いのは、AIによる作曲やアートのレベルが随分と向上してきたこと。何をもって”向上”か?と言われると難しいですが、海外の調査ではAIと人間のアート作品でどちらがいいか?などというアンケートでAIが勝つという結果もちらほら。
それでも個人的には、人間の創り出す表現、悩みや苦悩を表現した作品、というのはAIに創り出せないと思っています。
人間を癒す仕事
AIやロボットが活躍してくると、人間の仕事はそのAIやロボットを管理する仕事も増えてきます。Webの仕事も増えるため、肩こりや目の疲れ、腰痛に悩まされる人も増えていくでしょう。
そんな人々が凝り固まっていく将来、需要が増えるのは、癒しの仕事。
整体、インストラクター、カウンセラーなど、人間を癒す仕事は需要がなくなることはないでしょう。
ただし、ヨガインストラクターなどYoutubeで見てもある程度できてしまうジャンルは、需要はあっても稼げるかどうかは別問題。
より稼ぐためのアイディアは必要になってくると考えられます。
古来から存在する職業
何百年、何千年も前から存在する職業は、少なくとも今後数十年でなくなることは考えられません。
例えばヨガ。ヨガの歴史は数千年ありますが、古来からずっと受け継がれて人間を癒したり、精神を安定させるために進化しています。ライバルは増えても、需要がなくなることは考えにくいのです。
それからだいぶ大きな枠になりますが、食に関する仕事はなんらかの形で残ります。食べないと生きていけませんから。
食べ物を作る仕事は減っても、食べる仕事は人間にしかできません。フードアナリストやフードファイターなどはその一例です。
最近はAIが考えたレシピで素人が作った料理と、一流料理人が作った料理で勝負したら、AIレシピが勝つことがあった、なんてTV番組もありましたから、要は使い方次第なんだなと思います。
将来なくならない、具体的な職業
ここまで挙げた条件を考慮して、近い将来なくならないであろう職業をピックアップしました。
近い将来なくならないであろう仕事
教師、セラピスト、カウンセラー、スポーツトレーナー、アーティスト、アイドル、ダンサー、ライター、作家
ただし、ここに挙げた職業が完全になくならないわけではありません。AIが勉強を教えることだってできますし、ロボットがマッサージすることもできますから。
しかし、人間が行うことで「味」のある仕事や信頼感、創造性を考えると、これらの仕事はなくならないでしょう。
これからの未来、需要が増すであろう職業
更に、なくならないどころかこれから需要が増すと考えられる職業も挙げていきます。
システムエンジニア、ホワイトハッカー
いわゆるWeb系の仕事です。AIやプログラムを生み出すにも、エンジニアが必要です。
それからネット社会に問題となるのはサイバー攻撃やネット上の様々なバグ。
サイバー攻撃に対するセキュリティや、バグを解消するための職業は、少なくとも今後数十年は需要が増していくと考えられます。
ただしノーコードなど、誰でも簡単にプログラミングできるようになってきましたから、高度なスキルを持たないと生き残れない可能性もあります。
IoT農家
農家といっても、AIやロボットを駆使する農家です。食べることはなくなりませんから、これからはAIやロボットで高効率化する農家が強いでしょう。
そのためには農作物の知識や、IoTの知識も併せて必要になってきます。
ただしこの手のジャンルは大手企業が手を出し始めているので、競争が激化することも考えられます。
人工肉クリエーター
世界の人工増や食肉の需要急増に伴って、穀物や畜産数も増えて環境への影響が増える恐れがあります。
地球温暖化の主な原因は牛、という噂もあり、家畜を必要以上に増やすことも規制していくべきと考えます。
そんな中、現在米国や日本で研究が進んでいるのが、人工肉。まだ研究段階で製造コストもバカにならないようですが、研究が進めば確実に需要が増していくジャンルでしょう。
非常に難易度の高い、バイオサイエンスの知識が必要と考えられます。
参考文献:日経ビジネス
”こころ”にフォーカスした仕事
抽象的ですが、”こころ”に寄り添う仕事はVUCA時代必須です。
コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、ジェンダー問題、パワハラ、給与が上がらない問題・・・
現代はとても不確実で、不安定です(どの時代もそうだった、という歴史学者もいらっしゃいますが)
精神疾患を抱える人や、軽いうつ状態を抱える人、発達障害など、心に関連した”良くない状態”はこれからも増え続けるでしょう。
そういった人の心を癒したり、支えたり、理解したりする仕事は必須です。
これは予想というよりは、私個人の希望も入っているかもしれません。
しかしコロナ禍から、企業パーパスや理念に”こころ””人”に関するワードを組み込む企業が増えています。
こういった企業や人が増えていくことを望みます。
専門知識を持ちつつ、ある程度の総合力も必要な将来に
これからなくなる仕事やなくならない仕事を考えるよりは、AIを駆使してどんな世の中にしたいかを考える方が生き残れると考えられます。
物も情報も膨大になっていくので、何か1つでも特化した知識を持って、それを宣伝・売っていける総合力をつけると、これからの将来生き残れます。
AIが活躍する世の中を悲観せず、前向きに創造していきましょう。