あなたが今転職を考えているとしたら、理由は「今の会社」が嫌だからですか?
もし、「会社や仕事は嫌じゃないけど、新しいことがしてみたい」「あの職場ならもっと成長できそうだな」などお考えならば。
社内転職で新しいキャリアを築くのも、アフターコロナの良い手段かもしれません。
実際に社内転職も経験した筆者が、そのメリットデメリットをご紹介します。
社内転職はローリスク
社内転職とは、文字通り「現在在籍している会社内で、職種を変える」というもの。
「社内転職なんて、そんな簡単にできるのかい?」と思うかもしれません。
社内転職は、比較的大規模な企業であれば、制度として存在する場合があります。
社内転職の制度例
・社内での人員募集に応募するタイプ
・自分のスキルなどを登録して社内マッチングするタイプ
大きく分けるとこの2つのようなタイプです。
こういった制度がある会社なら、比較的簡単に社内転職ができます。
今の会社を辞める訳ではないので、通常の転職のようなリスクは少ないのがメリットです。
また、社内転職というか社内起業に近い制度がある会社も。
社内起業の制度例
・新規事業アイデアを募集しているタイプ
・とにかく自由にチャレンジを奨励するタイプ
社内起業・社内ベンチャーの場合、会社の中ではあっても独立した企業のように動けることも。
ただしこの場合、責任は大きくなります。とはいえ、自力で起業するよりも圧倒的にリスクは低いです。
バックには会社がついているのですから。
このように、今あなたがいる会社の中で職種を変えることができれば、ローリスクで新たなキャリアを積むことができるのです。
いずれ脱サラを狙っている人にとっては、例えば社内起業はこれとないチャンスにもなり得ます。
誰でも社内転職できるのか?
社内転職は誰でもできるのかというと、ある程度の実績、能力、やる気さえあれば可能です。
会社や職種によりますが、実績すらなくても社内転職できる場合もあります(私の在籍する会社がそうです)
もちろん、タイミングや社内の雰囲気とのマッチなどもあるので一概にも言えませんが、
誰でも少し頑張れば可能性があるもの。
ただしこれは、前向きな社内転職について、です。
例えばメンタルを病んでしまい、少しネガティブな理由で社内転職する場合もあります。
こちらは社内転職というより、単に「人事異動」と表現した方が適切かもしれません。
私が在籍している会社では、新規事業につながるアイデアチャレンジを奨励する制度があります。
私は転職して3年目で、そのチャレンジに応募。運良く採用されて、新規事業の真似事のようなポジションに社内転職できました。
私はそれまてま特別実績を残したわけではありません。人事評価でいうと、中の上くらい。
会社の事業につながるアイデアと、やる気を提示できたことが、良い社内転職につながった例です。
コロナ禍においては、多くの企業が事業の見直しを迫られています。
いかにコストを下げて利益を上げるか?
いかに新しい事業を創出するか?
これは続けるべきか、撤退すべきか?
経営陣も人です。過去にない変化に、悩みも絶えない状況がウィズコロナ。
そこで会社の未来につながりそうな新規事業や、熱い心を示すことができれば、あなたに期待を寄せてくれること間違いなしです。
ちなみに1度や2度でそのアイデア応募が通らなかったとしても、あなたにとっても、会社にとっても成長であることは変わりありません。
いずれにせよウィズコロナは、経営陣のハートを掴むにはとても良いチャンス。
少しでも新しいことに興味があるなら、どんどん社内転職にチャレンジすべきです。
また、転職サイトや転職エージェントへの相談は無料なので、合わせて比較してみることもオススメします。
社内転職して辛いことは?
さて、良い面には必ず悪い面もあります。
社内転職は通常の転職より明らかにローリスクですが、楽しいことばかりではありません。
社内とはいっても、全く違う部署に異動したり、今までやったことのない仕事をすることを考えてみてください。
今までのキャリアが長ければ長いほど、新しい場所でとまどいが生まれやすいです。
例えば私は、機械設計の職に17年ほど携わってきました。
その中で、新しい仕事、様々な国の人との仕事、マネジメントのようなことも経験し「どこにいってもそれなりにはできるだろう」という自負がありました。
そんなタイミングでチャレンジした社内転職。
そのあまりの違いに驚いたのです。
本当に何も無い状態から、マーケティング、お客様価値とは何か?みたいなことを始めたわけです。
私の自信は早々に打ち砕かれました。
それから、転職して3年間とはいえ、以前の部署の人とはつながりもありました。
そのコミュニケーションが社内転職で離れたことにより一気になくなり、新しいところで、どちらかというと少しアウェイな雰囲気で…
自分は割と気にしないタイプと思っていましたが、心が折れそうになったものです。
このように、同じ会社だから大したことないだろう、と思っていると、その大きな変化に対応しきれなくなるので要注意。
通常の転職は、あなたのキャリアやスキルを元に採用されますよね?
しかし社内転職は、新しいことをやることの方が多い。
どちらかというと、異業種転職やベンチャーへの転職に近いかもしれません。
この辺を理解しておけば、新しい場所での変化にも対応しやすくなるでしょう。
社内転職なんてできそうもないときは?
もしあなたが、今の仕事を変えたい、でも社内にそんな制度は無い、というときは。
今の職場や会社の雰囲気が嫌じゃなく、社内でも自分のやりたいことができる可能性があるなら、社内転職制度がなくても相談してみてはいかがでしょうか?
誰に相談するかは会社の雰囲気などにもよりますが、できればキーマン、もしくは相談しやすい人が良いでしょう。
上層部の人ほど、話が通りやすいことが多い印象です。
課長、部長レベルではどうしようもできないことが多くても、事業部長、専務、取締役に近いところにもし相談ができるなら、積極的に話してみましょう。
一般的に、経営陣に近い人ほど、イチ社員と話す機会が減ります。
そんな中で「私に頼ってきてくれたのか!」と思わせるのは、意外とハードルが低いものです。
もちろん、あなたが何をしたいか、それをすることで社会や会社がどう良くなるのか?
そういったストーリーを説明できるようにしておくのは大前提です。
一方であなたが、もうこんな会社には居たくない、会社の風土が合わない、と思っているなら、外部の会社に転職することをおすすめします。
ただし勢いで辞めるのではなく、転職エージェントに相談して、しっかりとキャリアを描いてから転職しましょう。
今の仕事に満足していないなら行動あるのみ!
今の仕事・職場が嫌だ。嫌じゃないけど新しいことがしたい。そう思っているなら、社内転職、もしくは転職をしてみましょう。
人間関係にお悩みの方は「人間関係が嫌で仕事を辞めたいときに、あなたがとるべき行動とは?」の記事もぜひ参考にしてみてください。
今は昔と違い、1つの会社に縛られる世の中ではありません。むしろ、新しいことをたくさん吸収し、幅広いスキルや経験を持っている人ほど重宝されます。
くしくもコロナ禍は、新しい時代が来るのを早めました。ピンチをチャンスにして、波に乗るのは今かもしれません。
行動して、あなたの人生をより良い方向に変えていきましょう!